こんにちは!「ぼっちな、ぼっち」です。
2017年から約3年、FX(外国為替保証金取引)でトレードを行っていました。
結果、トレード資金の10%を失ったことろで、FXからは手を引きました。
手を引いた理由は、次の2点です。
- 売買が活発なニューヨーク市場の動きが掴めない。
- 自分で決めたルールを守る、その感情がコントロールできない。
ただ、FXでのトレード経験から、為替についての4つの知識を得ることができました。
- テクニカル分析
- トレードスタイルの選び方
- 売買ルールの決め方
- ファンダメンタルズ分析
です。
自己投資と考えれば、結果プラスになったと考えています。
目次
デモトレードを使わないことで、知識は得られた
FX(外国為替保証金取引)の基礎知識については、参考となるWebサイトがたくさんあります。
外国為替証拠金取引とは、日本円を外国の通貨に換える取引のことです。
私が対象とした取引相場は、「ドル円」でした。
理由は単純で、ドル以外の通貨についての知識がまったくなかったからです。
証券会社には、FXを始める人が知識と経験を得るための、デモトレードツールが用意されています。
デモトレードですから、大きな損失を出しても、実際にお金を失うわけではありません。
トレーニングとしては、うってつけのツールだと思います。
ただ、私は、デモトレードでは実際のお金が動くわけではないので、緊張感に欠けると判断しました。
そこで、トレード資金を失っても生活に困らない程度の金額に抑えて、トレードを始めることにしました。
実際に売買することで、知識は身に付けられたと思っています。
第1の知識:テクニカル分析
FXをやってみよう、と思い立った日から、テクニカル分析の勉強を始めました。
テクニカル分析とは、過去の為替の値動きから、将来の値動きを分析する方法です。
- ローソク足の見方
- 移動平均線の意味
- トレンドラインとはなにか
- 水平線とはなにか
を、理解しておくことが必要です。
- ダウ理論:6つの法則
- グランビルの法則:移動平均線の方向性をみることで、株価の先行きを判断する
などが、あります。
- 一目均衡表:時間軸・値幅・スパンなどで構成される分析指標
- ATR:売られ過ぎ、買われ過ぎ、といった相場の過熱感を判断する
- MACD:移動平均線を応用したチャート
などが、あります。
FXに限らず、投資やトレードをおこなう上での必須の知識、ダウ理論について補足しておきます。
- 平均は、すべての事象を織り込む。
- トレンドには、3種類(主要トレンド・二次トレンド・小トレンド)がある。
- 主要トレンドは、先行期・追従期・利食い期の、3段階からなる。
- 平均は、相互に確認される必要がある。
- トレンドは出来高でも確認されなければならない。
- トレンドは、明確な転換シグナルが発生するまで、継続する。
第2の知識:トレードスタイルの選び方
テクニカル分析の勉強をするうちに、自分にあったトレードスタイルを決める必要があると考えました。
- スキャルピング:短時間で売買を繰り返す
- デイトレード:1日で売買を完結する
- スイングトレード:数日から数週間にかけて売買する
- ポジショントレード:数カ月から数年で売買する
が、あります。
私が選んだトレードスタイルは、スイングトレードでした。
短時間で売買するスキャルピングやデイトレードは、瞬間瞬間の判断が求められるので、自分には無理だと思いました。
とはいえ、売買タイミングを見極めるため、1日の大半はチャートに張り付いていました。
チャートは、4時間足をメインとして、1時間足・日足・週足の情報も加味して判断材料としていました。
第3の知識:売買ルールの決め方
取引を始めてから、自分の売買ルールを作りました。
ルールは、日々の売買での反省点を取り込み、徐々に作っていきました。
ルールが完成したと思えるまで、約1年かかりました。
- 4時間足の短期移動平均線が上昇か。
- 4時間足の中期移動平均線(日足の短期移動平均線)が上昇か。
- 4時間足で、安値・高値の切り上げが3回更新されているか。
- 日足の中期移動平均線が、上昇しているか。
- 週足が、円高・円安を繰り返していないか。
注文方法は、IFO注文を利用していました。
IFO注文とは、あらかじめ、売買金額・利益確定の指値(価格)・損切の指値を設定する注文方法です。
レバレッジは、最大5倍としていました。
レバレッジとは、口座にある現金(証拠金)の何十倍にも相当する資金を動かして、取引する仕組みのことです。
例えば、1万円の証拠金に10倍のレバレッジを効かせれば、10万円として取引ができます。
また、売買しなかった日を含め、日報(なぜ売買したのか、しなかったのか)を作成していました。
この日報をまとめて、月報として、損益を計算していました。
- チャートを見て
- データをまとめて
- 売買するかしないか判断して
と、やけに忙しくしていました。
第4の知識:ファンダメンタルズ分析
基本的にはテクニカル分析で売買していましたが、ファンダメンタルズ分析も、一応考えていました。
FXでのファンダメンタルズとは、その国の経済状況を利用して、相場を予測する分析方法です。
- 毎月、第一金曜日に米国雇用統計が発表され、為替が大きく動く可能性があるので、第1週は売買しない。
- FRB議長の発言があった時には、チャートの動向を細かに確認する。
- FOMC政策金利発表の前後は、売買しない。
FRBとは、日本の日銀にあたる、アメリカ中央銀行制度の最高意思決定機関です。
連邦準備理事会と呼ばれます。
FOMCとは、FRBが開く会合で、アメリカの金融政策などを決定する、最高意思決定機関です。
まとめ
結局、勝ったり負けたりを繰り返し、3年間でトレード資金の10%を失ったところで、FX市場からは手を引きました。
トレード資金を失っても生活に困らない金額でのトレードでしたが、やはりショックでした。
手を引いた理由は、2点あります。
- 売買が活発なニューヨーク市場の動きがわからない。
- 自分で作った売買ルールを守れない。
ニューヨーク市場が開いている時間は、日本時間で21:00~翌6:00です。
冬時間は、1時間遅れです。
負けるときは負けるものだと分かっていても、なかなか、そうは考えられないものです。
FXに限った話ではないと思いますが、感情に支配されると、良いことはありません。
ただ、あのまま躍起になって「損を取り戻そう」と考えなかったことは、幸運だったと思います。
また、FXを始めたことで、為替についての知識もある程度は身に付いたと思っています。
自己投資したと考えれば、結果プラスになったと思います。
「長生きしたらどうしよう。。。」
と、考えていませんでしたが、それにしてもFXは忙しすぎました。
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