【FX】勝つために作ったひとつのツールと、日報・月報

感情でトレードしても、勝てません。

勝つための前提として、知識を増やし、それを土台とする必要があると考えました。


知識を増やしていく中で、その知識を具現化できるツールを作り、勝てる確率を高めようと考えました。


そして、ひとつのツールと、ツールの精度を高めるための日報・月報を作りました。


ツールを使ってトレードし、日報を毎日つけて、日々それを繰り返しました。
そこまでやれば、勝てるはず、と思い込んでいました。


それでも勝てるとは限らない、トレードの厳しさを思い知らされました。


そして、ひとつ大きなことを忘れていました。


それは、価格を決めているのは、人間の心理だということです。
人間の心理を公式にしようとすることは、そもそも無理な話だったのです。


お金の世界での、人間の心理とは、欲望や絶望だと思っています。

トレードの判断基準を決める、「ツール」「日・月報」

そのトレードが勝てる市場環境になっているか判断する、テクニカル分析をベースにしたツールです。

このツールでは、主に、

  • 市場環境の分析
  • トレードの可否判断

を、行います。

市場環境とは、市場が上昇トレンドになるのか、下降トレンドになるのか、などのことです。

【FX】損することで身に付いた、四つの知識

そして、日報と月報が必要です。

トレードした日

ポジションを持った根拠やトレードの結果、わかったことを記入します。

トレードしなかった日

なぜ、ポジションを持たなかったのか、その理由を記入します。

この日報から、わかったことを、さらに月報としてまとめます。

日報・月報から得られた反省点をテクニカル分析ツールへ展開し、ツールを改善していきます。

ポジションとは、売買注文をおこなってから、決済するまでの状態を指します。

オリジナル売買判断ツールの成績

FXでは、自動売買ツールがたくさん販売されています。

私は、自分で作ったものしか信用できないので、FXで勝つためのツールを自作しました。

4時間ごとの価格を、ツールに入力することで、ツールが市場環境を判断します。

トレードできる市場環境になっている場合、

  • 為替がいくらになったら買いたいか。
  • リスク(損失)に対するリターン(利益)の割合
  • トレードする金額はいくらにするか(取引量)

を入力します。

入力すると、
  • 実際の注文画面に入力する売買金額
  • 利確価格(指値)
  • 損切価格(逆指値)

が、決定されます。

利確価格とは、強欲にならないように、利益を強制的に確定する価格のことです。

損切価格とは、損を膨らませないため、強制的に損を確定する価格のことです。

ツールを使いながらトレードし、成功や失敗を繰り返していました。

トレードの結果は、日報に反映し、反省点の洗い出しをおこなっていました。

その反省点をツールに反映させる。

これを繰り返すことで、ツールをバージョンアップし、精度を高めていました。

ツールを作り始めたのは、2017年。
バージョンアップを30回以上繰り返し、形になったのは、2019年末。

約2年半、ツールを作り続けていました。

もし、このツールを使い続けていたら、勝てていたかもしれません。

と言っても、

結局、
  • 自分の感情のコントロールができない。
  • 自分で作ったツールに自信が持てない。
  • ツールは、あくまで過去の傾向から、将来こうなる「だろう」を予測するだけ。
  • ツールは将来、「必ずこうなる」と判断するわけではない。
  • お金に対する人間の心理を、ツールにしようと考えること自体が間違い。

こんなことから、FXを続けていなかったと思います。

失敗を活かす、日報と月報

ツールではありませんが、日報と月報も作成していました。

特に、日報は、トレードするしないにかかわらず、毎日記入していました。

日報のほんの一部です。

日報は、知識を蓄えるツール

ポジションを持っていた期間(トレード開始日から終了日まで)にわたって、

  • 注文日
  • 決算日
  • 取引量
  • 注文価格
  • 指値
  • 逆指値
  • 決済価格
  • 損益額
  • 総資産額
  • なぜトレードをしたのか。その根拠。
  • 反省点と、トレードから感じたこと。

を、記入していました。

特に、「根拠」と「反省点」から学び、知識として蓄えていました。

トレードしなかった日は、
  • なぜポジションを持たなかったのか、その理由。
  • その日のチャートから、何がわかったのか。
  • もし、ポジションを持っていたら、どうなっていたか。

を、記入していました。

月報は、次のトレードに備えるツール

日報のデータから、月ごとの成績や注意点をまとめていました。

この月報から、学んだ知識をツールに反映して、改善していました。

月報の一部です。
月報では、
  • 目標勝率
  • 目標利益額
  • 利益額
  • 損失額
  • 取引量
  • 期待R倍数
  • リスクリワードレシオ
  • 次回のトレードでの注意点

を、記入していました。

期待R倍数とは、1回のトレードで見込める利益の期待値を表します。

リスクリワードレシオ

1回のトレードにおける損失額と利益額の比率
(勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失)
を表します。

リスクリワードが高ければ(1以上)、勝率が悪くても利益をあげることができます。

逆に、リスクリワードレシオが低ければ(1未満)、勝率が高くても利益をあげることはできません。

身に付けた知識は、リスクへの向き合い方

一番大きいのは、リスクに対する考え方や判断力を身に付けられたことだと思います。

今のトレードでは、真っ先にリスクを考えるようになりました。

  • どんなリスクがあるのか。
  • そのリスクはコントロールできるのか。
  • どの程度までのリスクなら、許容できるのか。

これを、まず考えます。

リターン(利益)を考えるのは、そのあとです。

投資しないことも投資のうち。
自分のチャンスが巡ってくるまでは、何か月でも、じっと待つことができるようになりました。

そして、いつも、「なぜ?」と考えるクセが付きました。

トレードに限らず、日常生活のなかでも、

  • なぜ、こんなことをするのだろう。
  • なぜ、こんな話をするのだろう。
  • なぜ、こんな考え方をするのだろう。

などなど、少しひねくれた考え方になってしまいました。

まとめ

2年以上の時間を費やし、ツールを作ってトレードを繰り返しても、結局は自分の感情次第です。

そして、過去の出来事が、将来も起きるとは限りません。

どんなに勉強して、勝てる確率を高めようと躍起になっても、勝てるとは限らない。

トレードの奥深さと厳しさを学べました。

ただ、このツールと日報・月報を作ったことで、リスクを取るべきか取らないべきか、考えるようになりました。

リスクは、トレードの世界だけではなく、日常生活のありとあらゆる場面に存在しています。

どんな場合でも、リスクを心に留めておくことで、心穏やかに過ごせるようになったと感じています。

自分の心の弱さは、克服できないものです。

このまま、心が弱いままで、

「長生きしたらどうしよう。。。」

ほんと、どうしよう。。。

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